スペインへのラメントーソ
"Lamentoso to Spain" for Oboe (2021)
【作曲年】 2021
【作品番号】 Op. 20
【編成】 オーボエ独奏
【演奏時間】 4'30"
【難易度】 C (中級)
【出版】 ミュージック・ベルズ https://music-bells.com/?pid=160924947
【作品解説】
ある日の朝、世界的ジャズミュージシャンであるチック・コリアが亡くなったというニュースが舞い込んできました。悲しみに暮れながら彼の作品を聴いているうちに、冒頭のメロディーの一部が浮かんできて、この出来事を作品として留めなければならないという使命感に駆られ、いくつかのスケッチを溜めた後に一気に筆を進めて曲が完成しました。
タイトルはチック・コリアの代表作からの拝借ですが、偉大な音楽家の喪失感と、私自身の音楽的感性の赴くままに書き連ねた曲なので、音楽の内容そのものはほぼ無関係といえるでしょう。楽器にオーボエを選択したのは、彼への直接的なオマージュを避けるため、ジャズで用いられる楽器からなるべく遠くにあるものから選びたかったという経緯があります。私はただの、ごく普通な一人の作曲家ではありますが、この作品には彼への多大なる敬意を込めたつもりです。